エシカル消費(倫理的消費)とは
私たちは実は、選挙権以外に、使おうと思えばいつでも使える、そして毎日のように使えるもう一つの選挙権(投票権)を持っているに等しい、と考えています。
それが、記事『あなたもしてみませんか?:日常の生活で消費を通じて社会貢献ができる!それがエシカル消費(倫理的消費)』で紹介したエシカル消費(倫理的消費)です。
消費者庁のホームページに記載されているエシカル消費の定義「消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うこと」は少し難しい説明ですよね。
その点、一般社団法人エシカル協会 代表理事の末吉里花さんによると、エシカル消費とは「『人と社会、地球環境、地域のことを考慮して作られたモノ』を購入・消費する」ことだそうです。
エコ商品を選ぶ、フェアトレードで生産された商品を選ぶ、地産地消の観点から産品を選ぶ、被災地の産品を選ぶ、地元の商店で買い物をするetc.の積極的な選択だけでなく、労働搾取、環境破壊、ハラスメントetc.の問題ありのブラック又はグレーな企業のモノは買わないという消極的選択もできます。
エシカル消費(倫理的消費)の実践は難しそう?
いえ、大丈夫です。
買い物の100%をエシカル消費にしなくて全く問題なしです。
この記事を読んでくださっている皆さんはたぶん、拝金主義には批判的ですよね。お金は大切で必要だけれども、お金がすべてじゃない、資産や所得の多寡を第一にして人間を評価するのは間違っている、とお考えですよね。
人それぞれ、今現在の家計状況、お住まいの買い物環境の充実度合いなどが千差万別、違っています。ご自分なりにテーマ、ジャンルを絞って、家計の許容範囲内で無理せずに、たとえ少額であってもエシカル消費に充てる--ただそれだけでいいのです!
お一人お一人が今できる範囲内でとにかく始めてみる、そして続けていくことです。
子どもを含めて誰もが好きな時に好きなだけ何回でも行使できる “清き一票 × ∞” の投票権
数年に一回の頻度でしか行使する機会のない国政選挙、地方選挙の投票権に比べれば、エシカル消費という投票権は、ご自身の家計にとっての許容範囲内で、日常生活の買い物を通して、好きな時に好きなだけ何回でも行使することができます。
選挙権がまだない子どもでも、お小遣いの範囲内で行使できます。
「塵も積もれば山となる」--エシカル消費は、普通の人が誰でもできる、ささやかながら素敵な社会参加、社会貢献だと思います。