誰でも簡単にできる園芸・家庭菜園その1:“環境” に応じた植物を選ぶのがコツ

この記事のポイント

園芸・家庭菜園は、住まいの敷地内に十分な広さのスペースがなくても、日当たりがそれほどよくなくても、地植えはできなくても、楽しむことは十分可能です。

はじめに

私は、2020年の6月から自宅でガーデニングを始めました。きっかけは、長引くコロナ禍で引き籠りがちな生活が続くなか、ハーブティーを自家製のハーブで飲んでみよう、と思ったことでした。

自宅は一戸建てですが、地植えできる花壇や庭はありません。でも、ネットであれこれ調べてみると、植木鉢のほかにも、プランター、ベジトラグというものがあることを知りました。

ハーブ栽培に関することから始まって、あれこれ調べているうちに、一年草、多年草、宿根草、シェードガーデン、陰性植物、陽性植物、明るい日陰、半日陰、暗い日陰、コンパニオンプランツetc.といった用語を知りました。初心者でも栽培が難しくない野菜や果樹があることを知りました。

いつのまにかどんどんハマッていってしまったのです。ほぼ二年八か月経った今の時点(2023年1月中旬)で、育てている植物(ハーブ、野菜、果樹を含む)の種類・品種の合計数は百数十に上っています。

逆転の発想

今はネットで検索すれば豊富な情報・知識を手軽に得ることができる便利な時代です。園芸のプロや園芸愛好家によるブログやユーチューブ動画チャンネルがいくつもあります。

ただ、私がそれらのブログを読んだり無料動画を視聴して知る限りでは、園芸、家庭菜園の人気ブロガーや人気ユーチューバーの方々は大抵、都市部に住む一般庶民の平均的な住まいとは段違いの、とても広い庭のある立派なお家にお住まいだということです。

それに対して、私の自宅の敷地内の環境は、「①大した広さがない。②地植えできる庭、花壇はなく、鉢、プランター、ベジトラグを使うしかない。③日当たりはあまりよくない(最も日当たりの良いエリアでも、夏場で半日程度)。」ので、園芸・家庭菜園の環境としては恵まれているほうではありません。

なお、私の住む地域は、気候区分の「寒地・寒冷地」、「中間地(温暖地)」、「暖地」の三区分(注)では中間地に当たります。

私は、プロの園芸家やセミプロ級の園芸愛好家のレベルから見れば、経験年数がまだ三年に満たない初級者なのでしょうが、私と同じく「中間地」にお住まいで、私と同じく上述の①~③に該当する人が、園芸・家庭菜園を始めてみようという場合には、同じような環境で先行して実践中の私の体験談のほうが、結構お役に立つような気がいたします。

(注)気候区分の定義
  寒地(寒冷地)=年間平均気温9~12℃
  中間地(温暖地)=年間平均気温12~15℃
  暖地=年間平均気温15~18℃
 同じ府県内でも、標高の違い、風の強弱等の違いによって年間平均気温は異なる。

園芸・家庭菜園のプロやセミプロの教えが必ずしもそのまま通用するとは限らない

ネット上には、プロの園芸家やセミプロ級の園芸愛好家が出している動画やブログがたくさんあって、とても勉強になりますが、けれども、それらはあくまでも参考です。

なぜならば、十分なお金をかけて植物を育てる環境を人工的に整えたうえで園芸・家庭菜園を始めるなら別ですが、そこまでしない限り、個人が自宅の敷地内で植物を育てるその環境は、一軒ごとに微妙に違っているからです。

育てる場所の環境(日照時間帯、真夏の最高気温、真冬の最低気温、風通しの良し悪し・風の強弱の程度、降雨時の雨のかかり方の具合etc.)は、一軒一軒家ごとに、さらには、同じ家でも育てる場所が複数個所ある場合にはその場所ごとに、異なっているからです。

“環境” に応じた植物を選ぶのがコツ

植物には、日向を好む植物、日向を好むが強い日射しは苦手なので午前中は日向・午後からは日陰という環境を好む植物、明るめの日陰を好む植物、暗い日陰でも育つ植物があります。また、過湿に強い植物、過湿に弱い植物があります。その他にも、真夏の暑さには弱い植物、真夏の暑さにも大丈夫な植物etc.という違いがあるのです。

ご自宅の鉢やプランターを置く場所の環境に適した植物を選ぶのがコツです。

初年度の一年間は “観察期間” 兼 “試行期間”

これから始める初心者の方には、鉢やプランターを置く場所の環境(春夏秋冬別の日照時間帯、真夏の一日の最高気温、真冬の一日の最低気温と最高気温、降雨時の雨のかかり方具合、風通しの良し悪し、風の強弱の程度は、必須の確認事項です。)について、季節ごとに違いますので、初年度の一年間は、できる限りよく観察して環境の把握に努めることを、強く強くお勧めします。

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