誰でも簡単にできる園芸・家庭菜園その4:私の実践経験を踏まえた具体的なおすすめ

はじめに:次の条件に当てはまる人には参考になると思います

この記事は、園芸・家庭菜園をこれから始めてみようとお考えの人とまだ初心者段階の人が、私の場合と同じ次の条件に当てはまる場合には、私の園芸・家庭菜園の実践経験が多少なりともお役に立つように思います。

①お住まいの気候区分が、「寒地・寒冷地」、「中間地(温暖地)」、「暖地」の三区分のうちの「中間地」に当たること。
②お住まいの敷地内の “庭” は、大した広さがないこと。
③地植えできる庭、花壇はなく、鉢、プランター、ベジトラグを使うしかないこと。
④日当たりはあまりよくないこと(最も日当たりの良いエリアでも、夏場で半日程度)。

私がおすすめするにあたって

まず、御自身の園芸・家庭菜園の環境に適した植物(種類・品種)であること(注1)が第一です。

そのうえで、園芸・家庭菜園に充てることができる時間的余裕と予算事情、そして植物ごとの栽培難易度を踏まえたうえで、御自身のご判断(お好み)でお選びになればよいのです。初心者にとっては難易度が高めでも、大好きな植物に挑戦してみることは、ワクワクしますよね。

でも、特にこだわりがなくどの植物を選ぼうかと思案中の方には、私の体験談を踏まえて、以下のとおりおすすめします。

(注1)その詳細については、2023年1月15日付け投稿記事『誰でも簡単にできる園芸・家庭菜園その1:“環境” に応じた植物を選ぶのがコツ』を御一読願います。

私の実践経験を踏まえた具体的なおすすめ:零れ種でも育つ一年草

(五十音順)オルレアジニア(和名=百日草)、ニゲラ松葉ぼたん(品種名:ソーラーキッズ)、勿忘草

DSC_0530

私の実践経験を踏まえた具体的なおすすめ:日当たりが悪い場所でも大丈夫な一年草

インパチェンス

DSC_0182

私の実践経験を踏まえた具体的なおすすめ:2年程度なら鉢等に植えっ放しで(注2)大丈夫な球根植物

(五十音順)アネモネイフェイオンオキザリスクロッカス原種系チューリップスノーフレーク
(注2)ただし、地上部がほぼ枯れた梅雨入り前後から秋分の日が過ぎる頃までは、植えている鉢等を置く場所を、雨が当たらず風通しが悪くない場所(軒下など)に変更する必要があります。

DSC_0016

私の実践経験を踏まえた具体的なおすすめ:ハーブティーが楽しめるハーブ類

(五十音順)スペアミントレモングラス

一般的にハーブは育てやすいと言われていますが、ハーブといえども、肥料のやりすぎ、水のやりすぎ、梅雨時期の高温多湿による蒸れなどが要因となって、病害虫にやられる可能性はありますので、予防措置、対策が大切です。

私の実践経験を踏まえた具体的なおすすめ:初心者は苗を買って植え付けて育てるほうが確実な野菜類

(五十音順)
イチゴの品種カレンベリー(注3)、キュウリ、ゴーヤ(和名=苦瓜)の品種ちゅらゴーヤー(注4)、ナスの品種コンテナなすび(注5)、ミニトマトの品種トマト大王(注6)

これらはすべて、育てやすさはもちろん、栽培する場所が狭くても収穫量が期待できるという観点から、おすすめです(蕪、大根、人参のような土の中にできるものを収穫するタイプの野菜(根菜類)は、栽培できるそれ相応の広い場所がないと収穫量が期待できません。)。

なお、苗を購入する際にはできれば接ぎ木苗(注7)をお選びになることと、病害虫の予防等のためにコンパニオンプランツ(注8)を混植したり近くに植えることをおすすめします。

(注3)イチゴのこの品種は、イチゴの病害に強いこと(品種名はまさに「枯れないベリー」)、人工授粉が不要であること、露地栽培に適していることから、家庭菜園向き&イチゴ栽培の初心者向きです。
(注4)ゴーヤのこの品種は病気や連作障害に強い品種です。ゴーヤはつる性植物のなかでも草勢が強く乾燥にも強いので、緑のカーテン(=つる性の植物の特性を生かしてネットやフェンスに絡ませ、生い茂った葉で日陰を作るもの)にするのもおすすめです。
(注5)ナスのこの品種は、ナスのなかでは背丈がそれほど伸びず、実の長さもミニサイズなので、プランターや鉢での栽培に向いています。

(注6)ミニトマトのこの品種は、野菜栽培用のプランターでなくても、大きなサイズ(8号以上)の深鉢(注9)で栽培できるうえ、トマトのなかでは手間がたいしてかからない品種なので、初心者向きだとされています。
(注7)野菜や花と一緒に植えることでお互いによい影響を与える植物のこと。共生植物、共栄植物と呼ばれることもあります。コンパニオンプランツを植えることで、病気や害虫の被害に遭いにくくなる、生育がよくなる、風味や味がよくなる、農薬や化学肥料の使用量を減らすことにつながる、と言われています。
(注8)普通の苗の一部を切ってそこに別の苗を繋ぎ合わせた苗。元々の根のある苗を台木、繋ぎ合わせた実のなる苗を穂木と呼びます。野菜の場合には、例えば、台木には病害虫に抵抗性があるけれども味が今一つの苗を、穂木には病害虫に弱いけれども味がとても良い苗を接ぐというように組み合わせて接木苗がつくられています。
(注9)鉢の高さが口径以上のもの。一般的に鉢の高さが口径の70%~80%ほどのスタンダード鉢に対し、鉢の高さが口径以上のものを深鉢と呼ばれています。

私の実践経験を踏まえた具体的なおすすめ:初心者でも種子を買って蒔いて育てることが難しくない野菜類

(五十音順)春菊二十日大根ほうれん草ミニニンジン

ここに、たとえば 小松菜やチンゲン菜を挙げていないのは、私の実践経験では、虫(ハムシ)に葉を食い荒らされて手を焼かされたからです。それに対して、春菊、ほうれん草、ミニニンジンは、葉を食い荒らされることは無きに等しいですし、二十日大根は、葉を多少喰われる程度なら収穫に支障はありません。

初心者でも栽培が難しくない果樹がある

樹の中には、種類・品種によっては、樹高がそれほど高くならず鉢植えが可能(ただし、直径30㎝以上の大き目の鉢)なものや、日当たりがそれほど良くなくても大丈夫なものがあります。

ただし、果樹は、苗木を植えてから実がなるまでに数年間かかりますし、また、自家結実性(自身の花粉で受粉して実をつけること)の有無(ない場合には、一本植えただけでは、花は咲いても実がつかない)がありますので、あらかじめ良く調べて確認しておくことが大切です。

私は、自家結実性のある品種のブルーベリーを、さらに実がよくつくように、他の品種のものと苗木を二つ同時購入して、鉢を二つ並べて栽培しています。

タイトルとURLをコピーしました