この記事のネライ
日々の健康を維持するためには体を動かすこと=運動が大切である、とわかってはいるけれども、それを習慣化して実践することは「言うは易く行うは難し」、と感じている人が少なくないと思います。
そこで、健康づくりのための運動として、自宅で場所を取らずにできて、数分間でOKで、カラダが硬い人でも一番できそうな健康体操を三つ--三つとも私がもう何年も実践しているものばかりです--自信をもって紹介いたします。
いずれも、譬えて言うなら、漢方薬と同じで、速効性を期待するものではなく、毎日(のように)長く続けることが肝心です。まさに「継続は力なり」です。
両手振り体操
二種類あります。そのうちの一つは、私が昔、東京23区内に住んでいた頃、ある整体師さんに教えてもらったものです。その何年か後に、船井 幸雄 氏(故人)(注1)のある著書の中で紹介されているのを知りました。
効果は、「カラダの姿勢がよくなる。猫背を防ぐ・猫背を直す」です。
やり方は、ネットで検索すれば容易に情報収集をすることができますが、私の記憶では次のとおりです。
① 両足を肩幅くらいに広げて立つ。背筋を伸ばす。肩の力を抜く。② 両手の掌は自然に体に向けた状態、両手の指は力を入れずに自然に少し開いた状態でよい。③ 両腕を同時に少し強めに後ろへ振る。 → 後ろに引いた反動で戻って前に振られる。 → 後は、力を入れずに、反動を利用して、振り子が往復するように続ける。③ の2(バリエーション)両腕を体の斜め前に出したら、左右に開くように後ろへ引く。 → 後ろに引いた反動で戻って前に振られる。 → 後は、力を入れずに、反動を利用して続ける。④ 続ける時間は5分~10分程度で十分。⑤ 両掌の間の空間を意識することが大切だそうです!
(注1)経営コンサルタント会社として世界で初めて株式を上場、“経営指導の神様” として有名な、世界のトップ水準にある経営コンサルタント。
ゴキブリ体操(ぶらぶら体操)
私は、飯山 一郎 氏(故人)(注2)のブログで知りました。飯山氏のネーミングはユーモアが効き過ぎ?ですが、理に適った健康体操だと思います。
効果は、「体の末端の足と手(血液が滞留しやすい)の毛細血管の先の、体内の老廃物や酸化物を含んでいる古い体液をしっかり静脈に戻す → 古くなった血液の滞留の防止(血流の改善)、むくみの改善・解消、冷え性の改善・解消、疲労回復」です。
やりかたは、次のとおりです。
仰向けに寝転がった状態で、両腕と両脚を肘、膝をなるべく曲げないで、なるべく垂直に上に上げて、ぶるぶると小刻みに揺すって震わせる。揺する速さは、自分が気持ちいいと感じる程度(速くても遅くてもよい)。揺する力加減は、垂直に上げている両腕と両脚から血液が胴体に下りてきているように感じる程度。時間は1分間。起床直後と就寝直前が、ベストのタイミングです。
(注2)自ら開発した「グルンバ・エンジン」で乳酸菌・発酵菌の大量培養法を確立した日本の発明家。
15秒間スクワット
これは、もう15年以上前に、ある健康雑誌(月刊誌)で知ったものです。
効果は、「筋肉に負荷をかけて行う、やや強度の強い筋肉運動によって、脳の内分泌調節領域が刺激され、成長ホルモンの分泌が増加して、全身が若返る。」です。毎日でなくて一日おきでも効果は十分上がるそうです。
やりかたは、次のとおりです。
① 両脚を肩幅に開いて背筋を伸ばして立つ。
② 5秒間かけて、息を吸いながら、膝を曲げていく。
③ 太腿が床と平行になるまで曲げる。このとき、膝頭が足の爪先の真上よりも前に出ないようにする。
④ 10秒間かけて、息を吐きながら、膝を伸ばして立ち上がる。
⑤ ①から④までの動作は、ゆっくりと行い、かつ、完全に直立したり膝を曲げ切って一旦体勢を止めることなく、一連の動きとして行う。
⑥ ①から④までの動作を最低10回、最高20回連続して行う。その際、一回一回途切れさせないで行う。
私の経験では。10秒間かけてゆっくりと立ち上がるのが、最初の数回はなんともないのですが、段々キツくなってきます。まずは連続10回を目標に行い、毎日続けて慣れてくるにしたがって連続回数を20回まで伸ばしていきました。