はじめに
水仙(スイセン)はヒガンバナ科の球根植物です。
日本への伝来については、①原産地のヨーロッパから、ペルシャへ、そしてシルクロードを通って中国にもたらされ、日本には平安時代末期までには渡来していたようだとする説、②球根が海流によって漂着したという説の二つがあるそうです。
花言葉は
水仙の花言葉「自己愛」は、ギリシャ神話に出てくる、水面に移った自分の姿に恋い焦がれて亡くなっていった青年ナルキッソスの話に由来すると言われています。
黄色の水仙の花言葉は「私のもとへ帰って」、白色の水仙の花言葉は「神秘」、ラッパ水仙の花言葉は「尊敬」です。
我が家の水仙
私は、園芸を始めて3年目の昨年秋に、初めて水仙の球根を買って植え付けました。品種は「マーサスチュアート」です。

毒に注意
水仙には毒があります(すべての部位に毒性を含んでいます。)(注)。葉はニラに似ていて、球根はタマネギと似ているので、間違えて食べてしまうと、場合によっては死に至ることがあるそうですので、注意が必要です。
ニラとの見分け方は、葉を揉むと(または切ると)、ニラはニンニクのような強い刺激臭(ニラ臭)がありますが、スイセンの臭いは弱くて青臭いという違いがあります。水仙は球根植物なので球根がありますが、ニラは球根植物ではないので球根はありません(ひげ根があります。)。
犬や猫などの動物も、水仙を口に入れてしまうことで中毒症状を引き起こします。体が小さいほど影響が大きいそうです。室内でペットを飼っている人が、水仙を室内で鑑賞する場合には、ペットが届かない場所において管理する必要があります。
(注)日本では、水仙を他の野菜と間違えて食べてしまって病院に搬送される人が毎年のようにいるそうです。水仙は、特に球根には多くの毒が含まれていて、球根を加熱調理しても毒の量は変化しないので、球根を食べて死亡した事例があるそうです。
【参考】厚生労働省ホームページの「自然毒のリスクプロファイル」
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