国立公園指定記念日
昭和6年(1931年)に国立公園法が制定され、それに基づいて昭和9年(1934年)3月16日に内務大臣(当時)が瀬戸内海、雲仙、霧島の3箇所を日本初の国立公園に指定し、日本初の国立公園が誕生したことに因んだ記念日です。
国立公園とは
日本を代表するすぐれた自然の風景地を保護するために開発等の人為を制限するとともに、風景の観賞などの自然に親しむ利用がし易いように、必要な情報の提供や利用施設を整備しているところであり、環境大臣が自然公園法に基づき指定し、国が直接管理する自然公園です。(以上は、環境省のホームページより)
今では、北海道から九州まで様々な地域に国立公園が設けられています。
国立公園は、自然の豊かさや美しさを保護すると同時に、その地域の文化や歴史も大切に保護しています。国立公園内には、伝統的な風景や文化財が数多く残されており、それらを保護することも国立公園の重要な役割となっています。
また、国立公園は、様々な動植物の生息地でもあって、多様な生物が生息することによって、生態系のバランスが保たれ、自然が健全な状態を保つことができます。そのため、国立公園内での野生動物の保護や環境保全も大切な仕事の一つです。
国立公園は、国民が自然と触れ合い心身ともにリフレッシュできる場所としても重要な役割を果たしています。
私の住む近畿地方の国立公園と言えば………
私としては、真っ先に思いつくのは、「吉野熊野国立公園」です。
見どころの一つは、“千本桜” で有名な吉野山(注1)です。吉野山は日本でも有数のヤマザクラ(注2)の名所として知られていて、春、山麓から吉野山山頂にかけて、山一面がさくら色に染まります。吉野山では見晴らしのよいところに展望台が整備されているそうです。
(注1)大峯連山の北の端から南に約8km続く尾根一帯を指します。2004年7月に、吉野山を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」がユネスコの世界遺産に認定されています。
(注2)狭義の「山桜(ヤマザクラ)」は、日本に自生するサクラの代表的な品種の名称で、古来から山地に自生する桜なのでヤマザクラと命名されたそうです。「染井吉野(ソメイヨシノ)」のように花の満開を過ぎた頃に後から若葉が出始めるのではなく、開花と同時に赤茶けた若葉が出ます。一方、広義のヤマザクラは、山地に植生する野生のサクラの総称です。
連想ゲーム:吉野山 → 桜 → 西行法師の詠んだ和歌
西行法師(注3)が桜を詠んだ和歌の中で最も有名な和歌、それは「願はくは 花の下にて 春死なむ そのきさらぎの望月のころ」。
「如月の望月の頃」とは、旧暦の2月15日(満月の日)のことで、新暦では3月末~4月初め頃です。出家の身である自分も、花の下でお生まれになったお釈迦様のように、花に囲まれながら、お釈迦様のお亡くなりになった日の頃に、自分も生を終えたいという願いを詠んだ歌です。
私は、吉野山の桜を映像ではTVニュースその他で数多く見ていますが、まだ実際に行ったことがないので、いつかぜひ桜の時季に行ってみたいです。
(注3)平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての日本の武士出身の僧侶であり歌人。