2023年5月2日は今年の「八十八夜」の日

八十八夜とは

文部省唱歌『茶摘み』で「夏も近づく八十八夜♫」と唄われている「八十八夜」とは、立春の日から八十八日目の日を指します。

「八十八夜」以降は遅霜が降りることはほとんどないので、「八十八夜」は、稲の種まきや新茶の茶摘みの目安とされてきました。

現代では、新茶には冬の間に蓄えられた成分が詰まっていて栄養価が高い(注1)として珍重されていますが、昔の人は経験的に新茶のよさを分かっていたようで、昔から、「八十八夜に摘んだお茶を飲むと長生きする」と言われています。

また、八十八は末広がりの縁起のいい数字でもあるため、「八十八夜」は夏じたくを始める吉日として親しまれてきた日でもあります。

(注1)新茶は、二番茶に比べてカフェインやカテキンが少なく、テアニンという旨味成分が豊富に含まれていて、旨味・渋み・苦味のバランスが優れていますし、リラックス効果が期待できるとも言われています。

お茶とはそもそも………

日本の歴史を振り返ると、お茶は、平安時代には上流貴族や僧侶の間で薬の一種と考えられ、長寿の妙薬とされていたそうですが、宋に渡って禅仏教を学び臨済宗を会得した僧・栄西(1141年~1215年)が、1191年に宋から帰国する際に茶の種や苗を持ち帰ると、お茶を寺院で自ら植栽するとともに、お茶の栽培そしてお茶を飲むという習慣の普及に努めました。栄西が1211年に著した “養生の法” として喫茶を説いた『喫茶養生記』は、1214年には、鎌倉幕府三代将軍源実朝に、良薬としての茶に添えて献上されました。
ちなみに、栄西から茶の種を譲り受けた明恵(みょうえ)上人が、栂尾(とがのお)の高山寺(注2)で茶を育て、宇治に移植し、茶の栽培を行いました。これが「宇治茶」のはじまりだそうです。
このように、栄西は、茶を広く社会一般に広めて後の茶の湯に発展していくきっかけをつくった人物として、日本の茶の始祖(茶祖)ともいわれています。

注2)現在の京都市右京区梅ヶ畑栂尾町にある古刹。

無農薬有機栽培の緑茶を粉末にした粉末緑茶がおすすめ

緑茶には、カテキンやビタミンA、ビタミンE、ビタミンCなどの抗酸化成分が豊富に含まれているほか、食物繊維やアミノ酸も豊富に含まれているそうです。

ただし、残念なことに、脂溶性のビタミンAとビタミンEはお茶の中には溶け出さないし、水溶性のカテキンとビタミンCも一煎目では6割程度しか溶け出さないし、食物繊維やアミノ酸は水に溶けにくい成分なのです。

でも大丈夫、緑茶に含まれている有効成分を丸ごと摂取できるようにするいい方法があります。それは、緑茶を粉末にして粉末緑茶として飲むことです。

私は、もう何年も前から、無農薬有機栽培の粉末緑茶や桑抹茶を愛飲しています。

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