戸籍と住居表示の違いって? これで一発理解!:5月10日は「街区表示板の日」

「街区表示板の日」とは

住居表示の導入により、日本の住所表記はより明確になり、郵便や配達などの生活インフラもスムーズになりました。そして、街区表示板はその実現に欠かせない存在であるため、その重要性を再認識する日として、住居表示が導入された1962年5月10日に合わせて、5月10日が「街区表示板の日」として制定されました。

地番と住居番号はなにがどう違う?

戸籍の本籍(注1)の場所を住民票上の住所と同じにしている場合の人たちにとってのお話しなのですが、本籍と住民票上の住所の記載ぶりが「○○県□□市△△丁目」までは同じなのに、その後の記載ぶりが違っていることがあるのはどうしてなのか? あなたは正しくご存じでしょうか?

戸籍の本籍の後ろのほうに登場するのは「地番」、それに対して住所の住居表示の後ろのほうに登場するのは「街区符号」+「住居番号」という違いがあるからです。

(注1)自分の戸籍がある場所のことで、住所地と関係なく、好きな場所を本籍として届け出ることができます。他の人と同じ場所を本籍にすることもできます。ちなみに、本籍に選ぶ場所としての人気の高いベスト3は、1位が皇居の本籍(東京都千代田区千代田1番)、2位が大阪城の本籍(大阪府大阪市中央区大阪城1番)、3位が阪神甲子園球場の本籍(兵庫県西宮市甲子園町1番)だそうです。

戸籍の本籍には地番

戸籍は、人の出生から死亡に至るまでの親族関係を登録公証するもので、日本国民について編製され、日本国籍をも公証する唯一の制度です。また、人の身分関係の形成(婚姻、離婚、縁組、離縁等)に関与する制度です。

戸籍に記載される本籍には、町名・字(あざ)名(注2)と地番が記載されます。町名・字名は住所を示す地名であり、地番はその地名内での一筆(注3)ごとの土地の具体的な位置を示す、土地に付けられた番号です。
例示  ○○何丁目  △△△番地
   (町名・字名) (地 番)

(注2)明治時代に市制・町村制へ移行するために行われた市町村合併の際に消滅することになった江戸時代からの村の地名や区画を、そのまま新しい自治体が引き継いで残したものが「大字」(おおあざ)、大字よりも小さな集落につけられた地名が「字」(あざ)(又は「小字」(こあざ)ともいう。)です。
(注3)「筆」(ひつ)とは、土地を数える単位のことです。

住居表示には街区符号と住居番号

住居表示は、住所を示す方式の一つで、町名・字名と街区符号と住居番号から構成されています。
街区符号はその地域内で区別するための番号であり、住居番号はその街区内での具体的な住居(建物)の位置を示すまさに住居(建物)の番号です。
住居表示は、住所をより具体的に表現することができるため、郵便や配達などに利用されています。
例示  ○○何丁目 
△△△番  □□□号
   (町名・字名)(街区符号)(住居番号)

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