海や川、プール… 楽しみながらも、突然の事故は誰にでも起こり得ます。そんなとき、知っておきたいのが「着衣泳」。今回は、この技術のポイントと、なぜそれが命を救うのかを解説します。
着衣泳って何?
多くの人は「洋服を着たまま泳ぐ技術」と理解していますが、実際には「洋服のままで水中に落ちた際の緊急対処法」を指します。
着衣泳の要:「背浮き」
「背浮き」は、着衣泳の核心です。ただ、正しい方法での学習が必要で、自己流での練習は非常に危険。専門家の指導の下での学習を強くおすすめします。
洋服のまま水に落ちた時のアクション
もしもの時に備え、以下の三つのステップを覚えておきましょう。
①仰向けになる
リラックスしながら息を吸い、自然に顔が水面上に浮く状態を作ります。
②水平に浮く
両手で水をかき、体が水面に対して水平になるよう調整します。
③呼吸を整える
大の字の体勢をキープしながら、鼻と口でゆったりと息を吸い吐きします。
背浮きが命を守る理由
背浮きの状態では、救助を待つ間に長時間の体勢保持が可能です。また、深呼吸をすることで約2%の体の部分が水面上に出るため、呼吸が確保できるのです。
着衣泳の基本ルール
①慌てずに呼吸を確保
水面上に顔を出し、深呼吸をします。
②体勢を維持
仰向けの状態をキープしながら、水面で浮き続けます。
③救助を待つ
大声を出すと、息を多く吐くことになり、体が沈みやすくなるので注意が必要です。また、泳ぐのも体力の消耗が激しいので、浮いたままの状態で救助を待つことが最も安全です。
まとめ
事故は予期せぬタイミングで訪れます。だからこそ、常日頃からの備えが大切です。着衣泳の知識を身につけ、大切な人々と安心してレジャーを楽しんでください。