ペンタスの魅力:残暑の庭を彩る「希望の花」と育て方のコツ

園芸 家庭菜園

9月に入り、暦のうえでは秋ですが、実際にはまだまだ暑さが続くのが近年の日本の気候です。そんな残暑の時期でも元気に咲き続け、私たちの暮らしに彩りを添えてくれる花があります。それがペンタスです。

星のような形をした小さな花をたくさん咲かせるペンタスは、夏の代表的な花のひとつですが、花期が長いことが大きな魅力。初夏から秋にかけて長く楽しめるため、9月以降でも十分に見ごろを迎えています。花言葉は「希望は実現する」。季節の変わり目に、前向きな気持ちを与えてくれる花です。

今回は、このペンタスについて、特徴や花言葉の意味、残暑の時期からでも楽しめる理由、育て方のポイントなどを紹介します。

ペンタスってどんな花?

ペンタスはアフリカやアラビア半島を原産とする常緑性の植物です。園芸植物として広く流通しており、日本では一年草として扱われることが多いです。
特徴はなんといっても夏の暑さに強く、開花期間が長いこと。初夏から秋にかけて花を咲かせるため、9月に入ってもまだまだ花盛りを楽しめます。色はピンクや赤が中心ですが、白や紫もあり、庭やベランダを鮮やかに彩ります。
五角形の星を思わせる花の形から「ペンタス」という名前がついており、英語で「five」を意味する「penta」に由来しています。

花言葉「希望は実現する」に込められた意味

花言葉「希望は実現する」は、夜空に輝く星を連想させる花の形から生まれたといわれます。星を見上げると、未来への願いがかなうように感じられる――そんなイメージが花言葉に託されています。

受験や就職活動、あるいは新しい挑戦に向かう人への贈り物としても喜ばれます。特に9月は新学期や新しい生活が始まる時期でもあり、「夢を応援する」気持ちを込めて贈るのにぴったりです。

ペンタスの育て方の基本

1.日当たりと置き場所
ペンタスは日光が大好きです。風通しのよい日なたに置くと株が元気に育ちます。特に9月は日差しが和らぎ始めるため、夏よりも管理しやすくなります。
2.水やりのポイント
土の表面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。ただし
受け皿に水を溜めると根腐れの原因になるため注意が必要です。
3.花がら摘みで再び咲く
ペンタスは「咲き終わった花を摘み取ると、再び花を咲かせる」のが特徴。9月に入ってからも、丁寧に花がらを取れば秋まで次々と開花してくれます。残暑の時期にガーデニングを続ける楽しみが得られる花です。
4.肥料の与え方
開花期が長いので、定期的に追肥を与えるのがおすすめです。液体肥料を2週間に1回ほど与えると、最後まで花つきが良くなります。

地植えと鉢植え、どちらでも楽しめる

ペンタスは地植えでも鉢植えでも楽しめます。
〇地植え
庭に植えるとボリュームが出て、夏から秋にかけて長く華やぎを演出してくれます。
〇鉢植え
ベランダや玄関先に置けて手軽。9月以降でも場所を移動しながら花を楽しめるためおすすめです。
残暑が続く時期でも管理がしやすい鉢植えは特に人気があります。

9月からのペンタスの楽しみ方

「夏の花だから、もう終わり」と思うのはもったいない話です。ペンタスは開花期が長いので、9月からでも十分に鑑賞に値します。

〇夏の暑さを乗り越えた株が、涼しさを感じ始める頃に再び勢いを増す
〇花がら摘みを続けると、秋まで新しい花を咲かせ続ける
〇真夏に比べると水やりや管理がしやすくなる
こうした点から、残暑のガーデニングにぴったりの存在といえるでしょう。

ガーデニング初心者におすすめの理由

ペンタスは「初心者でも長く楽しめる夏~秋の花」です。
〇暑さに強く、病害虫にかかりにくい
〇花期が長く、秋まで続けて楽しめる
〇花がら摘みで咲き戻るため、育てる実感がある
〇地植えも鉢植えも可能で場所を選ばない

特に9月は「秋の花に切り替えようかな」と迷う時期ですが、ペンタスならそのまま育て続けられるので安心です。

まとめ:残暑を彩る「希望の花」

ペンタスは、
〇「希望は実現する」という前向きな花言葉、
〇暑さに強く残暑の時期でも元気に咲く丈夫さ、
〇初夏から秋遅くまで続く長い開花期(おおむね10月頃まで、品種や気候によっては11月頃まで咲き続けることもあります)、
〇花がら摘みと適切な管理によって秋の深まりとともに繰り返し開花する魅力、
これらを兼ね備えた、まさに「残暑のガーデンに欠かせない花」です。

9月に入り「夏の花はそろそろ終わりかな」と感じる頃でも、ペンタスはまだまだ元気。星のように輝く花は、私たちの暮らしを長く照らし続け、希望を与えてくれます。
この秋の入り口から晩秋にかけて、あなたの暮らしに「希望の花」を咲かせてみませんか。

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