大津の隠れた宝、立木観音を巡る旅

観光
立木観音の石段の参道

滋賀県大津市では2024年、NHK大河ドラマ「光る君へ」の放映を契機として、ゆかりの地である大津市を全国に情報発信し、誘客を促進する取り組みを実施しています。

そのせいでか?(京都市に隣接する某地方都市に在住する)私は、大津の話題を目にする機会が多くなったこともあって、生まれて初めて、立木観音(立木山 安養寺)に行ってきました。場所は、滋賀県大津市石山南郷町奥山1231です。

JR西日本の琵琶湖線の石山駅で降りて、京阪バスに乗り「立木観音前」で下車します。バス停から道路を挟んだ斜め向かいに、石段の参道の入口があります。
この石段の参道は、本堂に通じているのですが、急な登りになっていて、なんと約800段という案内表示があります。

石段の段差は不揃いで、なかには段差が大きい個所もあって、段差が大きい個所では脚にキツク応えましたが、数十段登っては立ち止まって1分以内の小休止をするという歩き方(登り方)をすることで、思っていたよりもラクに800段を登り終えることができました。

本堂のある境内には、立木観音開山の縁起にある白鹿に変げした観音さまに導かれた弘法大師の像があります。

本堂の脇には、心身に悩みのある人が、まず尊像を撫で、その手で自分の患部をさするとその苦しみを取り除くと伝えられている賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)が祀られています。

本堂

本堂を通り過ぎて進むと、塔内に仏の経典及び諸々の障害を除いて、種々の功徳を授けるとされる宝篋印陀羅尼が納められた宝篋印塔(ほうきょういんとう)があります。そして、立木山をお護りしている道了権現大菩薩が祀られている奥之院に通じています。

宝篋印塔(ほうきょういんとう)
厄除けの鐘
道了権現大菩薩

帰りは、石段の参道を降りるのではなくて、約2キロの山道の旧参道を通って、瀬田川にある瀬田川洗堰の付近にある京阪バス「南郷洗堰」バス停まで歩きました。

旧参道

往路で石段の参道を登っているとき、石段の参道を上り下りしているスポーツウエア姿の若者と合計若干名、すれ違いました。陸上競技をしている大学生がトレーニングに励んでいるような印象を受けました。
私は、またいつか、暑くも寒くもない春や秋の天気のいい日に、自分の体力(脚力)がまだ大丈夫なのかの確認を兼ねて、この約800段の石段の参道を登りに来ようと思います。

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