三寒四温とは？この時期の特徴
３月になると、日本では気温が上がったり下がったりを繰り返す「三寒四温（さんかんしおん）」の時期に入ります。この言葉はもともと冬の終わりに寒い日が３日続き、その後暖かい日が４日続くという気候の特徴を表したものですが、近年は気候変動の影響もあり、寒暖差がより激しくなっています。日中は春の陽気を感じるのに、朝晩は真冬のように冷え込むこともあり、体調を崩しやすい時期です。
このような気候の変化に適応できるよう、しっかりと健康管理を行うことが大切です。
そこで今回は、三寒四温の時期に気をつけたい健康管理のポイントを紹介します。
三寒四温の時期は体に大きな負担がかかる
冬の寒さが続いた後、暖かくなってくるとホッとするものですが、この時期は気温の変動が激しいため、体に大きな負担がかかります。特に注意すべきなのは次の３つです。
①自律神経の乱れ
急激な寒暖差により、自律神経が乱れやすくなります。その結果、疲れやすくなったり、寝つきが悪くなったりすることがあります。
②免疫力の低下
気温の変化に適応するため、体はエネルギーを多く消費します。そのため免疫力が低下し、風邪やインフルエンザなどにかかりやすくなります。
③花粉症の悪化
春の訪れとともに花粉の飛散量が増えます。特に寒暖差が大きいと、体調不良が重なり、花粉症の症状がよりひどくなることがあります。
これらの影響をできるだけ軽減するために、どのような対策を取ればよいのでしょうか？
気温に合わせた服装選び
三寒四温の時期は、朝晩と昼間の気温差が１０度以上になることも珍しくありません。そのため、外出時の服装には特に注意が必要です。
ポイント
〇重ね着を活用する
薄手の服を何枚か重ねることで、気温の変化に柔軟に対応できます。例えば、長袖シャツ＋カーディガン＋軽めのアウターなどが便利です。
〇体を冷やさない工夫をする
朝晩の寒さ対策として、ストールや手袋、薄手のダウンなどを携帯しておくと安心です。
〇日中は紫外線対策も忘れずに
春先の紫外線は意外と強いため、帽子やＵＶカットのアイテムを活用するとよいでしょう。
免疫力を高める食生活
寒暖差のストレスで免疫力が低下しやすい時期だからこそ、栄養バランスの取れた食事を心がけることが大切です。
ポイント
〇ビタミンＣやビタミンＤを意識する
ビタミンＣは免疫力を高める効果があり、レモンやキウイ、ブロッコリーなどに多く含まれています。また、ビタミンＤは体の防御機能を高める働きがあり、鮭やきのこ類に豊富に含まれています。
〇発酵食品を取り入れる
ヨーグルトや納豆、味噌などの発酵食品は腸内環境を整え、免疫力アップに役立ちます。
〇温かい食事で体を内側から温める
スープや鍋料理など、温かい食事を摂ることで、体の冷えを防ぎ、エネルギーを効率よく補給できます。
質の良い睡眠をとる
自律神経のバランスを整えるためには、しっかりとした睡眠が不可欠です。
ポイント
〇就寝前のスマホ・パソコンの使用を控える
ブルーライトは脳を覚醒させるため、寝る１時間前には画面を見ないようにすると、スムーズに眠れます。
〇お風呂でリラックスする
シャワーだけで済ませるのではなく、３８～４０℃の湯船にゆっくり浸かることで、副交感神経が優位になり、眠りの質が向上します。
〇適度な運動を取り入れる
軽いストレッチやウォーキングなどの適度な運動を習慣にすると、深い眠りにつきやすくなります。
花粉症対策も忘れずに
この時期は花粉症に悩まされる人も多いです。花粉症を悪化させないための工夫を実践しましょう。
ポイント
〇外出時にはマスク・メガネを着用する
花粉の侵入を防ぐために、マスクやメガネを活用しましょう。
〇帰宅後は衣類や髪についた花粉を落とす
玄関で衣類についた花粉を払い落とし、できればすぐにシャワーを浴びると効果的です。
〇室内の空気を清潔に保つ
空気清浄機を活用し、こまめに換気を行うことで、室内の花粉を減らすことができます。
まとめ
三寒四温の時期は、体が気温の変化に適応しようとするため、特に健康管理が重要になります。寒暖差による自律神経の乱れや免疫力の低下を防ぐために、
〇気温に応じた服装を工夫する
〇バランスの良い食事で免疫力を高める
〇質の良い睡眠を心がける
〇花粉症対策を徹底する
これらのポイントを意識することで、三寒四温の時期に体調を崩さず、元気に春を迎えることができます。特に、最近の気候変動により、寒暖差がより極端になる傾向があるため、自分の体調に敏感になり、早めの対策を取ることが重要です。
季節の変わり目は、体の適応力が試される時期ですが、正しい生活習慣を心がけることで、快適に乗り切ることができます。これから暖かい春を迎えるために、今日から実践できる健康管理法を取り入れてみましょう！
