Xのポストで、看過できない訴えを目にしました。
担任と教頭がいじめを認める証拠録音が教育委員会に提出されているにもかかわらず、第三者委員会は1年8ヶ月にわたり対応が進まず、今春入学した姉弟までもが分離登校を余儀なくされているとのことです。
この状況は、いじめ防止対策推進法上の「重大事態」に該当する可能性が極めて高いと考えられます。
こうしたケースで有効となる「重大事態として再調査を求める」正式申立てのための『申立書』ひな型(テンプレート)を作成しました。
必要とされる方の一助になれば幸いです。
書き始める前に:大前提(とても重要です)
行政は、
・「かわいそう」
・「つらい」
・「助けてほしい」
では動きません。
代わりに動くのは、
・事実
・証拠
・法的義務
・期限
です。
👉この4つを揃えることがすべてです。
『申立書』ひな型(テンプレート)……そのまま使えます
【件名】
いじめ重大事態に関する調査および是正措置の申立て
【宛先】
○○市教育委員会
(必要に応じて)〇〇県教育委員会
(写し)文部科学省、法務省
【第1 申立ての趣旨】
本件は、「いじめ防止対策推進法」に規定される重大事態に該当する可能性が高いにもかかわらず、
長期間にわたり実効的な対応がなされていない事案です。
ついては、以下を求めます。
① 本件の重大事態認定
② 中立性を担保した第三者による再調査
③ 被害児童の安全確保と学習機会の回復
④ 対応遅延の理由および責任の明確化
【第2 事実関係】※ここが最重要
※感情は書かず、事実だけを書いてください
・令和○年○月:いじめ発生
・同年○月:担任に相談
・同年○月:教頭に相談
・同年○月:担任・教頭がいじめを認める発言(録音あり)
・令和○年○月:教育委員会に証拠提出
・その後、約1年8ヶ月間、実質的な対応なし
・現在も分離登校が継続中
【第3 法的評価】
本件は、
・被害の継続
・学校生活への重大な支障(分離登校)
・学校側の認識(証拠あり)
から、「いじめ防止対策推進法」に基づく重大事態に該当します。
よって、速やかな調査および適切な措置が必要です。
【第4 問題点】
しかしながら、
・第三者委員会は長期間結論を出していない
・被害は現在も継続している
・学校の認識と行政対応に乖離がある
これは単なる遅れではなく、
必要な対応が行われていない状態(不作為)と考えられます。
【第5 回答のお願い】
本書到達後、14日以内に文書でご回答ください。
① 重大事態として認定するか
② 調査が遅れている理由
③ 今後の対応スケジュール
④ 被害児童への具体的配慮
【第6 補足】
本件については、必要に応じて
・上位機関への申立て
・人権相談(法務省)
・法的対応
も検討しております。
書き方の解説
(1)この書き方のポイント(重要)
この文書は「お願い」ではありません。
👉 行政に責任を自覚させる文書です
特に重要なのはこの3つです:
・放置期間(例:1年8ヶ月)
・証拠の存在(録音など)
・回答期限(14日)
👉これが揃うと、行政は無視しにくくなります
(2)やってはいけないNG例(とても重要)
以下は逆効果になる可能性が高いです。
❌ 感情だけを書く
「娘が苦しんでいます」「助けてください」
👉気持ちは正しいですが、行政は動きません
❌ 怒りをぶつける
「許せない」「いい加減にしてほしい」
👉クレーム扱いされる可能性があります
❌ 長すぎる文章
👉要点が伝わらず、読まれません
❌ 事実と意見が混ざる
👉反論の余地を与えてしまいます
(3)最後に(とても大切なこと)
今の状況は、
「お願いしている状態」から
「責任を問う状態」に変えることが必要な段階です。
そのための一歩が、この書き方です。
