食料品の更なる高騰または高止まりが続きそうな状況でのささやかな自衛手段
最近の肥料、飼料の高騰を受け、日本でも(やっと?)下水汚泥等からの肥料づくりや飼料用米の生産などへの注目が農業関係者の間で高まり、少しでも輸入依存度を下げて国内での自給自足率を高めていこうという動きが全国各地で出て来るようになったそうです。
食料自給率が主要先進国のなかでも最低の水準であるとして知られている日本にとっては、遅ればせながら歓迎すべきことですね。
さて、私のような、農家でもなく、日当たりがよくかつ十分な広さの庭のある一戸建てに住んでいるわけでもない者にとって、ささやかながらできること---それはやっぱり家庭菜園だと思います。
既にこのブログのこれまでの投稿記事で私がお話ししているように、住まいに十分な広さの庭がなくても、日当たりがたいして良くなくても、地植えができなくても、初心者でも、家庭菜園はやりようがあって楽しむことが可能です。
「今、家庭菜園」の意義
そうはいっても、十分なスペースや十分な日当たりがない環境でしか家庭菜園ができない場合、収穫量はたかが知れている---そうお考えになるのはごもっともだと思います。
でも、次の二点だけはぜひ知っておいて頂きたいのです。
第一点は、野菜の中には、二十日大根や春菊のように、春から秋にかけて長期間、繰り返し栽培して収穫できるものがあるということ、また、夏野菜の果菜類(例えば、キュウリ)なら一株だけで、マックスでは、ひと夏の間その野菜をお店で買わずに済むだけの収穫量を期待できるということです。
ですから、価格の更なる高騰や今後起こり得る品不足を想定すれば、実践する意義はある、と私は考えています。
第二点は、そういう危機感に関係なく、自分で育てて収穫して食べるということ自体が、日常生活のなかのささやかな楽しみになるということです。
ベランダでも家庭菜園を楽しめる!
私は団地住まい、マンション住まいではありませんが、ベランダでも家庭菜園をガッツリ楽しむことが可能だそうです。興味・関心がある方には、『自然の力を借りるから失敗しない ベランダ寄せ植え菜園』(たなかやすこ著 誠文堂新光社)(注)の御一読をおすすめします。
(注)同書の3頁「はじめに」から抜粋引用して紹介いたします。
「土の中の微生物は植物の根と助けあい互いに必要な養分を与えあっているのです。………植物の種類が多いほど、微生物の種類も増えて土の中に多様性が生まれます。病気から守る力や、病気に負けない力も高まります。だから「寄せ植え」は自然の理にかなった育て方だと思います。」