一級河川琵琶湖

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ビックリの豆知識:れっきとした湖が法律上は河川

近畿地方の滋賀県にある日本最大の湖である琵琶湖は、「河川法」という法律上は “河川” 扱いです。

その理屈は、大阪湾に注ぐ淀川は、下流から上流に遡ると、木津川との合流点から上流は宇治川に名前が変わり、宇治川の上流の京都府と滋賀県の境の辺りで瀬田川に名前が変わります(注1)。瀬田川は、琵琶湖から流れ出る唯一の自然河川です(注2)。そして、琵琶湖に注ぐ全ての河川も、水系では淀川水系として扱われます。
つまり、琵琶湖は、淀川水系の川と川を中継している、言い方を変えると、淀川水系の途中に琵琶湖が存在していることから、“一級河川淀川水系琵琶湖” なのです。

ただし、法律上はと言っても「河川法」という法律だけのお話しで、「湖沼水質保全特別措置法」その他の法律では、「湖沼」です。

(注1)河川法上は、琵琶湖が淀川の水源とされていますので、琵琶湖から流れ出る瀬田川・宇治川が淀川の本流ということになります。
(注2)琵琶湖から流れ出る自然河川は瀬田川だけですが、琵琶湖から流れ出る人工河川として琵琶湖疎水があります。

では、淀川水系の本流の一番上流の水源地はどこ?

「河川法」という法律上は淀川水系の “河川” 扱いされている琵琶湖。では、淀川水系の琵琶湖よりもさらに上流はどこなのか、淀川水系の琵琶湖よりも上流の本流はどの河川なのかについては、河川法上定められていません。河川法上は、琵琶湖が淀川の水源です。

ただし、淀川の河口から、琵琶湖よりもさらに上流に淀川水系を遡って最も遠い地点という意味での水源地は、滋賀県と福井県の分水嶺である栃ノ木峠であって、そこに淀川の源の石碑が設置されているそうです。その場所は琵琶湖に流入する河川の一つである姉川の支流の一つである高時川の水源地であり、そこから大阪湾に流れ込む河口までの直線距離は約130km、流路延長に換算すると約170kmだそうです。

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