ワイルドストロベリーって、どんな植物?
ワイルドストロベリーは、イチゴの野生種なので性質がとても丈夫です。常緑の多年草です。和名は「蝦夷蛇莓(エゾヘビイチゴ)」ですが、ヘビイチゴの仲間ではありません。
食用イチゴに比べると葉・花・実とも全体が小ぶりです。日陰でも育ちますが、花や実のつき方が悪くなります。
私の経験では、真夏は直射日光で葉が焼けるので、植えている鉢を日差しを少し避けられる場所に移すようにしています。
真冬は寒さで葉が赤色に変わることがありますが、春になると、葉はもとの緑色にもどります。
主な開花期は4月~6月と9月~10月ですが、真夏と真冬以外の3月、11月、12月でも花が咲いて実をつけます。株が成長してくると、株元からランナーと呼ばれる赤色の茎が地面を這うように伸びていき、先端に子株を付けます。開花期には余分なランナーを付け根から切ることで、栄養が子株にとられずに実の収穫を長く行うことができます。
実は小ぶりですが、甘酸っぱくて風味豊かで、ジャムとしてや、パンケーキ、ヨーグルト、アイスクリームのトッピングに使うことができます。また、サラダの彩りなどにも使われます。
子株で増やすことができる
5月になってワイルドストロベリーが実をつけ始めるころ、ワイルドストロベリーはランナーを伸ばし始めます。ランナーから出た葉の下の部分が地面に接すると根が出て新しい株(=子株)をつくります。子株が確実に根付いたことが確認できて3~4枚の葉がついた時点で、子株を親株から切り分けて周りの土ごと掘り上げて別の鉢に植え直すことができます。
ワイルドストロベリーのハーブティー
ワイルドストロベリーの葉はハーブティーにすることができます。生乾きのうちは毒素を持つとも言われているので、私は葉をカラカラになるまで乾燥させてから使っています。乾燥させた葉に熱湯を注いで蒸らしてハーブティーを作ると、番茶に似た香りの中にほんのりとした苺の香りもします。実を入れると苺の香りが豊かになります。
ジャーマンカモミールやレモンバームなどの他のハーブとのブレンドにして飲んでも、美味しく楽しめます。
まとめ
ワイルドストロベリーは、育てやすく、病害虫にも強いため、自宅の庭やベランダで栽培するのに適しています。
栽培することで、ハーブティーや食材としての楽しみ方をはじめ、自然とのふれあいや季節の変化を感じることができます。
あなたも挑戦してみてはいかがでしょうか?
