初心者におすすめの品種「カレンベリー」
“枯れない(ストロ)ベリー” という宣伝文句でも知られている、病気に強くて露地栽培に適した品種です。家庭菜園初心者にとっては、苺の中で育てやすい品種の一つだと思います。果実の大きさと形状の揃いがよく、高価なイチゴのような凄い甘さはありませんが、酸味と甘さのバランスも整っていて、フツウに美味しいです。
イチゴ栽培のコツその一:鉢植えに日が当たる時間を少しでも長くする。
一戸建て住宅の庭でも集合住宅のベランダでも、大抵の場合、日の出から日の入りまでほぼずっと日が当たり続けることはなく、日が当たる時間帯が限られているものです。
あなたのお住まいの家庭菜園が可能なスペースの日当たり具合が時間帯によって変わる場合には、苺を栽培している鉢(やプランター)を、天気の良い日は、時間帯に応じて日の当たる場所に移動させることで、日に当たる時間を少しでも長くすればするほど、イチゴがよりよく育って美味しいイチゴが実ります。
イチゴ栽培のコツその二:人工授粉をする。
花が咲いたら、綿棒や化粧筆など柔らかいものを使用して、雄しべと雌しべをそっと優しく撫でて人工授粉をします。
昆虫による自然受粉に任せていると、受粉が上手くいかない場合に奇形果になることがあります。私は、奇形果があれば早めに取り除くようにしています。
イチゴ栽培のコツその三:収穫期に伸びてきたランナー(蔓状の芽)は株元で切り取る。
果実を大きく育てるために、収穫前の期間と収穫中の期間に伸びるランナー(注)は全て摘み取るようにします。
(注)蔓状に伸びて地上を這い、先端の芽が根を出して生長して繁殖する茎のこと。
イチゴ栽培のコツその四:ランナーから来年用の苗をつくる。
ランナーで増やす新しい株(=子株)を、来年用の次の親株として利用します。こうすることで、毎年新しい苗を買う必要がなくなります。
収穫が終わる6月下旬ごろに伸びるランナーは、摘み取らないで残しておきます。ランナーは、その蔓の先に子株をつけるまで、葉を出さないで伸びていきます。しばらくすると根が張り出して子株ができるので、しばらくそのままで育てます。子株の根がしっかりと根付き、葉が少なくとも3~4枚になったら、子株の根元からランナーを親株側に2~3㎝残してハサミで切り取れば、株分けの完了です。
なお、子株からもランナーを伸ばしますので、孫株、ひ孫株と増やしていくこともできます。
親株から見て最初の子株は親株の病気などを受け継いでいる可能性があるので、2番目以降の子株あるいは孫株を来年用の苗として育てるのがよいとされていますので、私もそうしています。
※ ↓ 画像は2022年の春のものです。
