このブログのカテゴリー「移民 出入国管理」の各記事を以前から読んでくださっている方の中には、
「以前は坂中英徳氏の『日本型移民政策』を紹介していたのに、最近は少し論じ方が変わったのでは?」
と感じられた方もいらっしゃるかもしれません。
結論から申し上げれば、私の問題意識そのものは変わっていません。
一方で、社会状況は大きく変わりました。
外国人受入れ政策は、2025年秋ころ以降、それ以前よりも国民的な関心を集めるテーマとなり、多様な政策案を比較しながら議論できる環境が整いつつある、と考えています。
その変化に合わせて、私自身も論じ方を少しずつ変えてきました。
2023年当時は、まず坂中英徳氏の『日本型移民政策』とはどのような提案なのかを、できるだけ正確に紹介することが必要だと考えました。
というのも、日本では「移民政策」という言葉自体が十分に議論されておらず、まずは一つの具体的な政策案を土台として議論を始める必要があると考えたからです。
しかし、私が目指しているのは、坂中構想を支持することでも、否定することでもありません。
数ある政策案の一つとして位置付けた上で、それ以外の考え方とも比較しながら、日本にとってどのような制度設計が望ましいのかを考えることです。
したがって現在は、特定の政策案を前提として結論を導くのではなく、複数の政策案を比較し、それぞれの利点と課題を検討しながら、「制度はどう設計すべきか」という視点で考えています。
