レンゲソウ(蓮華草)は、マメ科の越年草です。蜂蜜がとれる花としても有名です。
レンゲソウをはじめマメ科の植物は、根のところどころにある根粒というこぶに根粒菌という土壌微生物をすまわせているものが多く、この根粒菌は、土に含まれている空気の中の窒素(注1)を植物が使えるアンモニアに変換した上で植物に供給しています(その代わり、植物からは光合成産物の供給を受けていて、共生関係にあります。)。
このようにレンゲソウ自体が窒素を蓄えた肥料的な存在だとも言え、昔は、秋に稲刈りをした後の田んぼで緑肥(注2)として利用されていました。
秋に稲刈りが終わった後の田んぼにレンゲソウの種を蒔くと、発芽し、冬を越して、春になると花が咲きます。ピンクや紫の鮮やかな色の花を咲かせるため、景観用としても優れています。花が終わった後のレンゲソウをそのまま土に漉き込むと、肥料代わりになります。だから、緑肥と呼ばれているのです。
第2次世界大戦後、大量生産された安価な化学肥料が普及するにつれ、レンゲソウの緑肥としての活用はめっきり少なくなったのですが、最近、養蜂や地域おこしなどで復活しているところもあるそうです。
※最後に添付したレンゲソウの画像は、我が家の2022年春のものです。
(注1)窒素は、植物に必要な肥料の三要素(窒素、リン酸、カリウム)の一つである。
(注2)田畑で育てた草を刈り取らずにそのまま耕して(漉き込んで)土と混じらせることで、腐葉土のように分解されて土の中の肥料となる。


